【衝撃】俺は事故で盲目になって交際中の彼女に逃げられた。それから毎日何もしない時間を過ごすようになったのだが...

538: 素敵な旦那様 2005/06/14(火) 13:17:44

3年前俺は事故で完全に盲目になった。

当時付き合っていた彼女は、
普段は俺のことが大好きだとか
愛してるとかそればかり言っていたくせに
俺が目が見えなくなってしまってから
手のひらを返したようにいなくなった。

結婚までしようと俺は考えていたので
本当にショックだった。

俺はその程度だったのかと。

それからの生活は一変し、
気づけば周りの人達は
俺から離れていなくなっていた。

はじめは暗闇の中での生活に
恐怖を感じていたので
周りに気を向けるヒマもなかった。

気づいたころには
友人とも付き合いはなくなり、
元々仲がいいわけではなかった兄も
しょうがなく面倒を見てるといった感じ。

そもそもこの事故は
元彼女を庇った時に
巻き込まれて失明したので、
いなくなった元彼女に
怒りや憎しみを覚えることすらあった。

しかし...

続きはココから

   

今思えばその頃は怒りを向けることで
一時的にでも自分のことから
逃れられていたので
それが楽だったのかもしれない。

しかししばらく時がたつとそ
れすらも億劫になるようになり、
毎日ボーっとするだけの日々を
すごすようになった。

何かをやろうとしても
目が見えないのだから
何もすることが出来ない。

一人では何ひとつ
できることがないのである。

何度も死んじゃおっか…とも思った。

けれどそんな俺にも
2人だけ頼れる友人がいた。

中学時代からの
本当の親友A(男)とB(女)。

嫌なことも楽しかったことも
色々あったが、
目が見えない中
そいつらとの楽しかった日々の
思い出だけが
いつまでも焼きついて離れない。

春 車で500kmも離れた
  桜の名所まで行って
  一緒に花見をしたこと。

夏 新しい水着を買って
  海にいきスイカ割をし
  夜はカレーを作り
  バーベキューをし
  テントで朝まで語りあったこと。

秋 食欲の秋だのなんだの騒ぎつつ
  食べ歩きをしながら
  旅をしたこと。

冬 スキー板をつんで
  ホテルを予約し
  朝からナイターまで
  すべり通し
  巨大雪だるまを作って
  遊んだこと。

もっともっと書きつくせないほどの
楽しいことが一杯あった。

俺はAがBを
好きなのを知っていたので
たまに気を利かせ
二人きりにしたりしたが
Aはあとから余計なことすんな、
と照れ隠しに言ってきたりもした。

去り際Aが小声で
サンキュッと言ったりしていたのが
耳に残っている。


そして4年前
俺は一人就職のために地元を離れた。

しばらくして俺に
彼女が出来たといったら
AもBも本当にうれしそうに
お祝いのメールを
送ってくれたこともあった。

幸せの最高期とでもいうのだろうか?

それくらい毎日が充実していた。

しかしその1年後全てが…壊れた……

仕事もクビになり
地元に戻ってきた俺を
それでも暖かく迎えてくれたAとB。

目が見えなくなった時も
気分は半分冷めていたのだが
この時ばかりは号泣してしまった。

そして月日は立ち
2年前のある日
俺はAと居酒屋で飲んでいた時に
酔ったAがポロッと口を滑らせた。

「Bはお前(俺)が就職して
 地元を去ってからも
 毎日お前を思っていた」と。

Aが言うにはさらに
前からBは俺のことが好きだったらしい。

それを知っていたからAは
Bが好きでも告白をしなかったのだと
俺は知った。

そして俺のことが好きでありながら
俺に彼女が出来た時に
自分のことのように
本当に喜んでくれていたB。

「まぁ、俺はお前なら
 いいと思っていたからな…」

と、Aにも言われ俺は泣いてしまった。

そして数ヵ月後Bに告白され
付き合うことになった。

完全に盲目の俺と付き合うことは
並大抵のことではなかったと思う。

色々と迷惑もかけ、
それでも俺のことを
好きだと言ってくれたB。

1年前に俺はBと結婚した。

結婚式の参列者はAだけの
3人での結婚式。

綺麗なドレスも豪華な食事も
何も無い指輪の交換だけの
ささやかな結婚式であったが
俺達はそれだけでも
世界で一番幸せな結婚式であったと
胸を張って言える。

キスしろキスしろと
二人をひやかすAであったが、
仮にも自分が本当に好きであった女を
取られるのである。

悔しくないわけがない。

俺は心の中でAに感謝しながら
Bに口付けをした。

その時わずかに
Aの嗚咽が聞こえた気がしたが
俺は聞こえない振りをした。

そして念願の子供を授かる。

子供の顔を見れないのが
残念といえば残念だが、
いてくれるだけで俺には十分だった。

しかし幸せも束の間、
1ヶ月後に急にBが倒れ病院に運ばれた。

結果は原因不明の重態、
数々の治療を試みるも
その3週間後に亡くなった。

その後、俺は角膜の移植手術を受けた。

Bが亡くなる前に
もしものことがあったらと
伝えておいたらしい。

今俺の目にはBの角膜が生きている。

光を見ることができる。

それを目が見えない間も
取り続けた写真を今見ながら
感じている。

写真の中にはぎこちなく笑う俺と
満面の笑みを浮かべたBが
並んで写っていた。

そして何よりも…愛するわが子の顔、
仕草を見ることができ
自らの意思で抱きしめてあげることが
出来た……。


まだBの死を割り切ることは出来ない。

夜も一人で泣いてしまうこともある。

そんな簡単に割り切ることは
絶対に出来ないけど
いつか笑顔で笑える日がくるように
俺は強くなろうと思う。

目の前の一つだけの笑顔を
絶対に守り切れるように。

 

542: 素敵な旦那様 2005/06/14(火) 14:03:01

。・;+゜・(ノД`):・゜+:・。

 

543: 素敵な旦那様 2005/06/14(火) 15:49:29

何で盲目なのに書き込めるんだと思ってた
そういうオチだったのか

感動した

 

544: 素敵な旦那様 2005/06/14(火) 18:11:18

久しぶりに泣けた

 

551: 素敵な旦那様 2005/06/15(水) 17:27:59

。・;+゜・(ノД`):・゜+:・。 久々にキタ

 

引用元:http://oniyomech.livedoor.biz/archives/44618107.html

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